捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「こういうのを見ると、自分ってすごい企業に勤めてたんだなーって思わない?」

「わかる。ちょうどさっき思ったとこ」

「これ、貸し切りなんでしょ? いくらぐらいかかってるんだろうね」

「経理に聞いてみたら?」

「どっちかっていうと総務じゃない?」

 忘年会自体は広いホールを使った立食形式のライトなものだった。この状況が既にライトでもなんでもないけれど、これで着席仕様だったらもっと落ち着かなかったに違いない。こんな素敵なパーティーで接待なんてしたくないという気持ちもあった。

「社長には感謝しなきゃ。下っ端でもこんないい思いをさせてくれるんだから」

「いや、ほんとそれね」

「まだ結婚してないんだっけ? 私、立候補しちゃだめかな」

「無理無理。こんな一般人に興味ないって」

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