捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「いいね。なら、私は場所を取っておこうかな。あの辺のテーブルって使っていいんでしょ?」

「飲み物取ってくるよ。最初はビールでいい?」

「みんな本気出しすぎでしょ」

 思わず突っ込んで、一緒に笑う。

 親しくしてはいても、あくまで会社での話だ。彼女たちに社長との関係は言えそうにない。



 忘年会が始まって二時間も経つ頃には、すっかり空気も変わっていた。

 酔った面々のおかげで高級ホテルの情緒もすっかり失われ、個々で居酒屋に行ったときのような賑わいがホールを満たしている。やや無礼講になっていることもあって、始まったときよりは私もリラックスしていた。

 同僚たちは少し前に全員いなくなっている。目的は彼氏探し。他部署と積極的に関われる今を狙っていい男を見つけるというわけだ。

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