捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
(もう少しいい断り方をすればよかったかな?)

 私は既に恋人がいる以上、そんな真似をするわけにはいかない。だから「酔ってしまった」と理由をつけて待っていることにした。

 ひとりでいるのは少し寂しいけれど、もしここでほかの同僚たちと同じように恋人探しに奔走している様を彼に見られたらと思うと余計なことはできない。

 ただ、少し気になった。思ったことは口にしてくれるも、あまり表情には出さない涼さん。もし、私がほかの男性と親しくしているところを見たらどんな反応をするのだろうか。

(……馬鹿らしい)

 そんな考えを振り払い、陣取ったテーブルにグラスを置いてホールの外へ向かう。少し、外の空気を吸いに行くつもりだった。

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