捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「いや。お前が帰ってくるのを待っていた」

「あ、じゃあもしかして涼さんの手料理だったり」

「料理ができないことは知っているはずだろう」

「冗談だよ。たまにはいいかもって思うけどね」

「…………」

(……あ)

 パパのこの顔は「だったら次の休みに挑戦するか」だと思う。

 ママはときどき余計なことを言った。

 テレビを見てみんなで南の島に行ってみたいと言ったときを思い出す。あのときはパパが当然のように旅行の予定を立てようとして大変だった。海外で、しかも一週間以上。夏休みならともかく、なんてことのない平日に。とはいえ、結局次の連休に行くことにはなったけれど。あれは楽しかった。

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