捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 おばあちゃんが言っていたのは、いつか俺がその後を継ぐということ。いまいち実感はわかないけど、社長と呼ばれるのはおもしろそうだからやってみたい気持ちがある。その代わりたくさん勉強しなければならないのが難点だった。

「涼さん、あんまり甘やかしちゃだめだよ。この間もあげてたでしょ」

「お前にもなにか買ってやるからな」

「……そういうことじゃなくて」

 たぶん、パパの目的は最初からそれだった。いつも俺と咲月にくれるものより、ママにくれるものの方が豪華だからだ。前だって俺たちはお菓子の詰め合わせだったのに、ママだけネックレスだったことがある。

 ママはまたなにか言おうとしたけれど、その前にパパが寄りかかったせいで口を閉ざしてしまった。

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