捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 咲月も大概、余計なことを言う。パパに言ったら、ママが止めない限り絶対叶うからだ。片付けるのは大抵俺になるのに。

「お前はなにが欲しい?」

「え、俺?」

「咲月ばかりでは不公平だろう」

「別にそんなこと思わないけど」

 こういうとき、ちょっとだけパパを好きになる。友達はみんな「お兄ちゃんなんだから我慢しろ」とか「妹に譲れ」と言われるけど、うちではそれが絶対ない。

「……買ってくれるならゲームがいい。来月出るんだけど……みんなでやろうって話してたんだ。でも、人気のやつだから買えないかも……」

「欲しいなら用意する。俺に買えないものはないからな」

「ほんと?」

「お前はいい加減、自分が誰の息子なのか理解した方がいい」

「社長なのは知ってる」

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