捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 こういうとき、追いかけるのはママより俺の方が早い。きっと兄としての使命感がそうさせるのだろう。

「なるくん、ハンバーグつくろー」

「さっちゃんが作ったやつ、べちゃべちゃだから嫌だ」

 わざわざ戻ってきた咲月が手を引っ張ってくる。押しが強いというか、強引というか、それでもしょうがないという気にさせるのは妹としてかわいいと思っているからだろうか。

 早く手のかからない歳になってほしい反面、もう少しこのままでいてほしい気持ちもある。どちらにせよ、俺が兄としてしっかりしなければならないのは間違いないけれど。

(妹はさっちゃんだけでいいや。次は弟がいいな。サンタさんに頼んでおこう)

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