悪戯 ―イタズラ―


「うずうずしてますね。腰、動かしたいんじゃないですか」


流されちゃ、いけない。


「今すぐスッキリさせてあげてもいいですよ。素直になったらどうです?」


このまましてしまったら、今以上に取り返しのつかない事態になりかねない。


「さあ。恥ずかしい姿。どんどん僕に晒しちゃいましょうか」


望まない妊娠をしてしまうかもしれない。


自分が汚れても、惨めになっても、それだけは絶対に避けたい。


「やめて」

「心配しなくても、入れませんよ。たとえ泣きながら僕を欲しがっても、あなたが、なにもかも棄てて僕だけを選ぶまでは最後までしてあげません」


私が、君を、選ぶ?


仮にそんなこと……したとして。


君は、それを望んでいるの?


「携帯。はやく、返して」

「わかりました」

「どこにあるの」

「僕のスーツの。内ポケットです」
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