悪戯 ―イタズラ―


たくさんの人ができてること、私は、どうしてできないんだろう。


どうして。


「実は別れのメールなんてポーズで。惨めなフリしてるだけで、アイツの前では始終マヌケな顔してるんじゃないですか」


不倫してる自分がどんな顔してるかなんか、死んでも見たくない。


「そんな、あどけない困り顔で。男なんて知りませんって目で僕を見ていても。今夜もメスの顔してアイツの銜えこんで悦ぶ気でいたんですよね」

「や……」


ベルトをゆるめ、

私の手を掴むと下着の上から触らせてくる。


「これ。欲しいですか」


私に、……欲情してる。


「すんなり入っちゃいそうですよね。相当仕込まれてんじゃないですか。……すげえムカついてきました」

「だ、め」
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