悪戯 ―イタズラ―


「無理、だよ」

「なぜ」

「きたないよ。そんなの。舐めたら」

「洗って消毒しておきました」

「……きもちわるい」

「ありがとうございます」

「誉めてない」


なんなの、ほんと。


「君がわからない」

「ただの悪戯ですよ」

「……イタズラ?」

「ほんの少しイジメたくなっただけです。東さんが――バカだから」


ぐっと唇を押し当ててきて、私の口の中に鍵が入れられた。


「お疲れ様です。東さん。もう――"うっかり"忘れ物しないで下さいね」

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