悪戯 ―イタズラ―
慌ててタカラくんの携帯のカメラロールを開く。
どこに。
どこに、そんなデータが――……
「なに。……これ」
彼が、ホテルに入っていく写真。
彼のとなりにいるのは会社の女の子。
――――私ではない。
「何人、手を出してるか。知ってますか」
私だけじゃ……、なかった。
2番目にすらなれていなかった。
「そこまでいくと。もはや。ビョーキだと思いますけどね」
「いつから知ってたの」
「そもそもに。僕は。このために入社しましたから」
――――え?
「あの男の女癖が悪いこと、奥さんはとっくに気がついていたんです。これ。守秘義務あるのでホントは絶対に言っちゃいけないんですけどねえ」
タカラくんは、何者なの?
「カメラ追ってるうちに。あなたのことが、気になっちゃいまして」
「……私、が?」
「多額の慰謝料。せいぜい頑張って払ってくださいね」