悪戯 ―イタズラ―
「それで、受けたんだ?」
「余裕ですね」
迷いなく言い切れるんだね、君は。
「完了です」
キーボードを打つ手を止めると、大きく背伸びしたあと、眼鏡を外す。
現れたのは、爽やかな、少年みたいな目をした男の子。
飾り気がなく、大人しそうなTHE仕事人間というイメージが強いけれど、こんなに可愛い顔してたんだね。
たしか、大卒の新人。
22ってところ。
若いなあ。
私だって4年前は君のようだったはずなのに、ずいぶんと、汚れてしまった。
「眼鏡外したら。見えなくなる?」
「ああ。これ、ブルーライトカットするから、かけてるだけです」
「そっか」
「僕、知ってますよ」