甘い恋には程遠い
せやけど、今回は違う。
純粋に同じ気持ちになられへん。
マミちゃんがフラれて良かった。
大神と付き合えへんくて良かった。
そう思ってる。最低な自分がここにおる。
ーガラガラー
扉の前で立ち尽くしてたら
涙目のマミちゃんが
教室から出てきた。
マミ「…あかんかったわ。」
桃花「うん。」
マミ「今日は付き合わせてごめんな。」
桃花「ううん。」
マミ「ごめん。今日は帰るわ。」
桃花「うん。あの…ユウヒから
伝言預かってんねん。
昇降口で待ってるって。」
マミ「ああ。そっか。
桃花ちゃんも一緒に帰る?」