甘い恋には程遠い

大神に貰ったパンのおかげで
何とかお腹は満たされ
午後の授業を乗り切る事が出来た。

放課後になって、皆が教室を
出て行く中、今日も大神は
自分の席で文庫本を読んでた。

桃花「…お昼。パンありがとう。」

慧「食いきれなかっただけだから。
別にお前の為に買った訳じゃない。」

桃花「それでも私のお腹は満たされた。
せやから、ありがとう。」

慧「うん。」

大神は一向に帰る素振りを見せへんし
帰ろうかなとも思ったけど
マミちゃんが大神に告白した日以来
大神とは、まともに話せてなかったから
もう少し、話したいと思った。
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