君だけが知っている君へ。
「俺さ、結美のこと嫌いじゃないけど好きじゃないんだよね」

どうして私に言うのか分からなくて。

「休む前に、結美から手紙もらってさ。なんか返事書きづらくて……結美にそう伝えてくれない?」

このままじゃ気まづいままになりそうだし。

そう彼は言った。

結美が彼のことを好きなのは知っていたけど、まさか告白してるとは思ってなくて。

結美、なにかしちゃってるじゃん!と心のなかで思わず叫ぶ。

「じゃあ、そうゆうことでよろしく!」

そんなこと頼まれたくないし、直接言ってあげてほしい。

「待って!!」

私は彼を呼び止めた。
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