君だけが知っている君へ。
「私にじゃなくて、結美に直接言ってあげて」

そうじゃなきゃ、一生懸命に想いを伝えようとした結美に失礼だよ。

「でもさ、なんて言えばいいのか分かんないし」

「私に言ったように、思ってることを伝えてあげて」

彼は少し悩んでいた。

「分かった。そうするわ」

また明日ね、そう言って彼を迎え来た車に乗り込み帰っていった。
< 20 / 38 >

この作品をシェア

pagetop