ウルルであなたとシャンパンを
ガバっと上げた両手でルカの口を押さえ、めいっぱい目頭に力を入れて、ルカのびっくり顔の見返す。
そりゃそうだ。
こんなキレイな男の子のキスを拒む女なんて、今までいなかったことだろう。
けど、ダメ。
昨日の記憶がすっぽり抜けた今の状態で流されるまま、あんなことやこんなことになったらダメだ。
私はもう、男に流されたり、なんとなく男女関係になったりはしない女になるんだから!
「カヤ?」
不思議そうに首をかしげるルカを見ながら、ちょっと体を遠ざける。
この距離は、危険だ。
どアップの顔面のキレイさに、香耶は自然と熱くなってしまっていた頬を引き締める。
「あのね、ルカ」
真面目なトーンの声に、ルカの全身からフェロモンのように発散されていた甘い空気がすうっと引いていく。
ふう、良かった。
香耶はちょっとだけ胸をなでおろして、ルカの口元を押さえていた手を下ろす。