【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)
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コン。窓になにかが当たる音がして、僕はカーテンを開けた。
窓の下を見ると、見慣れたふたりの少年がパジャマ姿で悪い顔をして僕を見上げている。ひとりは肩掛け鞄を提げ、ひとりは明かりの消えているランタンを持っていた。
(ベルンとフェルゼン!)
声をかけようとすると、ベルンが口元に人差し指を当てて笑った。
隣でフェルゼンが口パクで、「あ・そ・ぼ」と伝える。
月が昇った夜。ここは王宮の王子の寝室である。
今日は社交シーズンの終わりを告げる舞踏会が王宮の中でおこなわれており、高位貴族の一部は王宮内に宿泊しているのだ。
フェルゼンとベルンも宿泊客のひとりだった。
しかし、子供たちは夜の社交はない。早々に寝室へ入っていたのだが。
(どうやらふたりは抜け出してきたみたい)