【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

「そっか! 水が冷たいなら大丈夫!」

 ベルンが湖に手を入れた。

「でも、私たちだけの秘密だからね! 絶対内緒だよ!」

 ベルンが言えば、みんなが笑顔になった。

「「「うん!」」」

 ベルンは自分の手を湖にかざした。パキパキと小さな音を立てて、湖の表面が凍っていく。
 俺は目を見開いた。

 ベルンの魔法だ。
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