【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

 夕食の席で、いつもの二人と合流する。夕食は朝と違って豪華だ。肉だ。肉がある!

 夕方だというのに、キラキラしいシュテルが、疲れを知らない満面の笑みで隣に座る。向かいにはフェルゼンが座っている。これはなんとなく決まったいつもの席順である。

 シュテルは、この国の第二王子だ。この国では、王太子以外の王子は二十歳の成人と共に、臣下に下ることになっている。他家へ婿入りすることもあるし、新たな姓を賜わることもある。
 いずれにせよ、自分自身で身を立てなければいけないことが決まっているし、ある意味自由なので、まぁ、自由人だ。

 気さくでいいとは思うけど、基本眩しい。
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