その瞳に映るのは
「三島、俺が寝てたら起こさなくてもいいからノートは見せてくれよ。」
「紗夏のノートは有料だから。見たかったら最低でも苺みるく献上しなさいよ。」
……有料にした事ないよ。
「へー、三島って苺みるくが好きなんだ?イメージ通りだな。わかった覚えとく。」
イメージ?私の?甘党だからかな?
でも、そんなこと覚えなくていいと思う。
というか、渡辺くんって勉強出来る方じゃなかった??
自分より成績良い人にノート見せるなんて無理!
焦った私は珍しく渡辺くんに声をかけてしまった。
「で、でも、その前に渡辺くんなら私のノートなんか必要ないじゃん。逆に私が見たいくらいだよ。」
「俺の?じゃあ俺のはメロンパンで見せてやるよ。」
急に話に割って入ってしまったのに嫌な顔一つせず普通に相手してくれた。
でも、爽やかな笑顔で見返りを要求する渡辺くんに美優ちゃんは睨みをきかせる。
「……セコい男。」
み、美優ちゃん……。