あたしを撫でる、君の手が好き。

そういえばあのとき、あたしがあっくんに告白しようとしたタイミングで富谷くんからの着信があった。

富谷くんからの着信とメッセージを見て、不機嫌そうにあたしからスマホを奪ったあっくんが、勝手に何か操作してたけど。

あれは、あたしの代わりに富谷くんにメッセージを打っていたのではなくて、富谷くんをブロックしてたんだ……


「どうして亜聡が勝手にシロちゃんのスマホで俺をブロックすんだよ。しかもシロちゃんの許可なく、とか。おかしーだろ」

「別におかしくねーよ」

不満げに詰め寄る富谷くんを、あっくんが雑にあしらう。


「昨日から、るみは正式に俺のだし」

富谷くんを押し退けてあたしの肩を抱き寄せたあっくんが、少しの躊躇もなく堂々と宣言するから、ぼーっと血がのぼった顔から発火しそうになってしまった。


「あ、ああ、あっくん?!」

冷静さを失ってあわあわとするあたしと違って、富谷くんにまっすぐ対峙するあっくんの顔は余裕そうで涼しげだ。

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