あたしを撫でる、君の手が好き。
「待たせてごめんね」
お菓子と紅茶がのったトレーをテーブルに置いて、部屋のドアを閉めると、あたしが出したアルバムを先に見ていたあっくんが顔をあげた。
「いいよ。ちっちゃい頃のるみ、なつかしい。るみのお母さん、マメだよな。写真のデータもちゃんと纏めてアルバム作ってるなんて。俺ん家なんて、写真はほとんど全部データのままでパソコンの中だわ」
「うちはひとりっ子だからねー。それを纏めてたのは、あたしが小学生になってからだよ。お母さん、暇だったんだと思う」
あっくんと向かい合わせに座って、上側から一緒にアルバムを覗き込む。
「あっくんと写ってるのは、やっぱり幼稚園の年中から小学校低学年くらいまでが多いかな。初めて同じクラスになったのって、年中だったよね」
まだ幼稚園に入園した当初ぐらいのページを見ているあっくんに、2〜3ページ先を見てもらいたくて上から手を出す。