ボーダーライン。Neo【上】
翌日。マップ本から得た王道スポットへ、順に足を運んだ。
ツアーコンダクターの彼らは、流石に場所と路線の案内に手慣れたもので、一度も迷う事なく目的地へ辿り着け、とても充実した一日を過ごせた。
中でも、最後に回ったヨーロッパいちの大観覧車、ロンドン・アイから見る景色は最高のもので、乗っている間中、あたしは色々な事を考えた。
ガラス張りのカプセルで、宙空を散歩しているような感覚が三十分ほど続き、自然とこれまでの自分を振り返っていた。
今年、二十五の誕生日を迎えてから、今後どう歩むべきかの決断、つまり、恋人の圭介と付き合い続けるか別れるかをずっと悩んでいたわけだが、やっと答えを出す事が出来た。
日本を離れ、世界の歴史、景観に触れ、ずっと袋小路の中でうじうじと迷っていた自分が酷く滑稽に思えた。もっと早くにこうするべきだったとも思い、自身を嘲笑する。
「なんか、人生観変わっちゃうかも……」
ロンドンの広大な景色を一望しながら、あたしは密かに呟いた。
暗闇の中、フッと自然に目が覚めた。
見慣れない、白い壁紙の天井を数秒見つめ、幾らか瞬きを繰り返す。
隣りから規則正しい寝息が聞こえ、あたしは彼女へ顔を向けた。仰向けの状態で、美波は隣りのベッドでよく眠っている。
溜め息ひとつもらすと、そろりとベッドを抜け出した。
時間にして、深夜。午前零時半を幾らか過ぎたところだ。
ツアーコンダクターの彼らは、流石に場所と路線の案内に手慣れたもので、一度も迷う事なく目的地へ辿り着け、とても充実した一日を過ごせた。
中でも、最後に回ったヨーロッパいちの大観覧車、ロンドン・アイから見る景色は最高のもので、乗っている間中、あたしは色々な事を考えた。
ガラス張りのカプセルで、宙空を散歩しているような感覚が三十分ほど続き、自然とこれまでの自分を振り返っていた。
今年、二十五の誕生日を迎えてから、今後どう歩むべきかの決断、つまり、恋人の圭介と付き合い続けるか別れるかをずっと悩んでいたわけだが、やっと答えを出す事が出来た。
日本を離れ、世界の歴史、景観に触れ、ずっと袋小路の中でうじうじと迷っていた自分が酷く滑稽に思えた。もっと早くにこうするべきだったとも思い、自身を嘲笑する。
「なんか、人生観変わっちゃうかも……」
ロンドンの広大な景色を一望しながら、あたしは密かに呟いた。
暗闇の中、フッと自然に目が覚めた。
見慣れない、白い壁紙の天井を数秒見つめ、幾らか瞬きを繰り返す。
隣りから規則正しい寝息が聞こえ、あたしは彼女へ顔を向けた。仰向けの状態で、美波は隣りのベッドでよく眠っている。
溜め息ひとつもらすと、そろりとベッドを抜け出した。
時間にして、深夜。午前零時半を幾らか過ぎたところだ。