ボーダーライン。Neo【上】
「声、我慢しないで。もっと聞かせて?」

 口に含んだ方の丘から手を下げて、未だ下着を身に付けたままの秘部をそっと撫でた。

 あっ、と短い声をもらし、びくんと体が跳ね上がる。レース越しに、指の腹で何度も擦り上げると、次第に湿り気を帯びてくる。

 そのままくるりと花芽をなぞった。

「……やぁっ、……あっ」

 反応が好ましいので、胸の愛撫を続けたままショーツの中に手を入れる。

 直接秘部に触れると、くちゅっと水音が響いた。

 妖しく指を動かし、くにくにと花芽を構い始めると次第にそそり立ち、怒ったように膨らんだ。

 熟れた桃の割れ目から滴り落ちるのは、彼女の甘い蜜。

 僕は丘を去り、幸子の(もも)にチュッと口付けた。そのまま奥底へ舌を這わせる。

「……ん、やっ。檜っ」

 何をされるのかを想像し、幸子が膝を閉じようと動く。

 させじと腿を押さえ付け、邪魔なショーツを剥ぎ取った。

 僕は幸子の果実を覗き込む。割れ目から指を入れ、浅い場所を(まさぐ)り、もう片方の手は花芽を()ねまわした。

 幸子は電気が走ったかのように、ビクビクと体を揺らす。

 ピンク色の果実からまた蜜が出て、堪らずに舌で吸い付いた。

 室内は甘い声と淫靡(いんび)な水音に満たされた。

「あんまり使ってないんだな、ここ」

「……ふぁあんっ、ぅうっ……い、やぁっんんっ」

「可愛いよ」

 花芽を舌で愛撫しながら指を二本入れ、深い所を擦り続けると、幸子は身悶えして手で顔を覆う。

 変わらない反応に、僕は嬉しくなった。

 手で口元を拭い、幸子の顔を覗き込むため彼女の手を掴んだ。

< 244 / 269 >

この作品をシェア

pagetop