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橙「天咲は強いで?もうあの頃とは違う」
「直樹がいつもそう言ってくれたから、私は1人でも頑張れた」
橙「俺はヒーローなんかやないで?天咲もヒーローや。対等な関係やで?」
「ううん、私のヒーローはいつまでも直樹だよ。
いつも私に何かあった時、駆けつけてくれてありがとう」

そして、最後は…

「流星、ただいま」
黄「天咲、ごめん。ごめんな怖い思いさせて」
「流星のせいじゃない。近くに流星がいてくれなかったら、
私が拉致されたことなんて誰も知らなかった」
黄「…あの日から俺、牛乳が飲めなくなった」
「ふふ、じゃあまた一緒に飲んで克服だね!」
黄「天咲…、!」

私の事を強く抱きしめる。声が涙ぐんでいた。
彼が泣いているところを初めて見た。
そんな、私よりも一回りも二回りも大きい彼を包むように抱きしめた。

「私はもう一人前の始末屋だよ。
私は何があっても、ここに戻ってくる。
だから、戻ってきたらおかえりって声掛けて欲しいな」
黄「うん、うん。おかえり…」
「ただいま」
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