キミの世界で一番嫌いな人。
まぁでも、なんと言うか。
今はそれすらもそそる、というか。
俺もう変態でいいや。
ちなみに俺はホモじゃなかった。
「青葉ちゃん、こっち向いて」
「え───、」
カシャッ。
よし、制服姿ゲット。
「あっ!勝手に撮らないで…!」
「さすがに写真くらいないと俺も夜キツい」
「…夜…?…っ!へ、変なことに使ったら怒るからっ!!」
修学旅行のとき、明らかにチビは祭りで会った女の子と同一人物にしか見えなかったから。
俺はもう自分はそっち側の人間なのかって正直諦めてたんだけど。
そのあと女だって知って、良かったーって思ったのは今となってはいい思い出だ。
「だってまた当分会えないし。ほら、男子高校生なんて発情期猿ですから」
ねえ?と、笑ってみる。
前にそう言ってたもんね、青葉ちゃん。
「ズルいよそれ…っ!」
駅のホームですら人がいない。
と思ったら、数人の高校生の姿が遠くからちらほらと。
ほんと、芋っぽい。
「ん…っ!」
寒さで冷えた赤い頬っぺたを包み込むようにして、唇を重ねる。
藤城サンがこの子のことを好きだってことは、俺もずっと知ってた。
それでこの子も藤城サンが好きで。
だから俺、ずっとチビをトモダチとして見守ってた。
だってトモダチが幸せなら、それは親友として喜ぶべきことだから。
「はぁっ、人きてる…っ」
「見せつけてやればいい」
「んん…っ」