最後に見たのは君の泣いた顔だった
そうだ


「ねえ空来、公園いかへん?久しぶりに」


ちょっと脈絡なさすぎたかな?
まぁ、行きたくなったのは本当だしちょっとくらい良いよね。


「あ、あぁ…、いいけど。急にどうした?」


「んー、別に?行きたくなっただけ~!」


アスファルトの上を駆け走る。

空来に追い付かれないくらいぐんぐん進んで息を切らした。


「バーカ。体力ないのに長距離走れるかよ。…座れ」


荷物おきに腰かけて、しっかりと前に手を回す。背中に耳を当てて、

ドクッ…ドクッ…

心臓の音を聞いて、生きてるって実感する。


私たちは生きている。


輝かしい世界の中で、未来に向かって駆けるんだ。
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