御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~

部屋につくとすぐに鍵を閉められ、「おいで」と低い声で指示される。
どこへ?とキョロキョロすると、私の手首をとって寝室へと引っ張られた。

力が強い。いつもと違う。

「ここに座って」

「きゃっ」

優しい言い方でベッドを示されたが、私の体は手首ひとつで操られ、コロンと座らされた。
すぐに彼も隣に、ほとんど向かい合わせになって距離を詰められる。

「透さん……?」

「なにされてた? 言って」

あ……。目を見ただけで分かった。誤魔化せない。

「……あのお店が池畠さんのだと知らなくて見ていたら、寄っていくように言われて。断ったんですが無理やり……」

「なにを言われた? というか、今までなにを言われていたの?」

もう勘づかれてる。
あきらめと情けなさで、涙がにじんだ。

「抱かせろ……と」

言葉にするのも嫌で最後まで言えず、そこでポロポロと涙がこぼれてきた。

にじむ視界でどうにか透さんを確認すると、そこには鬼のように怖い顔をした彼がいて、私は「ヒッ」と声がでた。

「あの野郎ふざけやがって」

透さんの口からはとても聞いたことのない台詞が聞こえ、圧倒される。
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