こんぺいとうびより
浩斗が両手を大きく広げると静来は渋い表情になった。

「それはちょっと・・・。」

「どうしてさ?テストするくらい何の問題もないだろう?昔のような気持ちになったら俺達またやり直せばいい。ならなかったらすっぱり諦めるよ。」

「でも・・・。」

「・・・正直言うと俺、今日静来が酔い潰れなかったら、二人で二軒目行って、同じこと言おうと思ってたんだ。」

「そうなの・・・?」

「ああ。俺のこと好きじゃなくても嫌いじゃないんだったら・・・。」

じりじりと近寄ってくる浩斗から逃げているとひじ掛けに背中がぶつかってそれ以上後ろに下がれなくなる。

「待って・・・。」

「じゃあ、こういうのはどうかな?ここまで送ってきたお礼ってことで、俺の腕の中に収まるっていうのは。」

「・・・それは、本当にありがとう。助かったわ。ランチでもディナーでも奢るわよ。」

「そういうのは結構だよ・・・残念ながら時間切れだね・・・。」

浩斗はグッと静来に体を寄せた。指先が彼女の肩に触れる。
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