こんぺいとうびより
「・・・何、言って・・・。」
布団の中で胸を抑えてなんとか落ち着こうとする真海を悠馬はじっと見つめた。
「俺がお前にイラついてたのはだからかもしれない。せっかくセンスあるのにやる気ねえから・・・お前の才能に嫉妬してた。俺にはそんなもんねーからよ。」
そう言うと自分の両手に目を移した。
「才能なんてそんなんじゃ・・・。」
「あいつがお前の考えた商品のお陰で昇進できたんだろ?それが証拠だよ。」
「・・・。」
───そう、なの、かな・・・?
「・・・。」
───そうか。俺がただ単純にこいつのこと嫌いで関わりたくないってわけではなくて、わざわざつっかかっていってしまっていたのはそういうことだったんだな。
思考を巡らせる真海の顔を見ながら、悠馬は心がすっかり整理されたのを感じた。穏やかな表情になった彼に真海は問いかけた。
「・・・あんたはなんで、この仕事を?前の会社、大手じゃない。業種も全然違うし。」
「リストラだよ。」
「え!?」
「海外の大きな取引先が倒産したことで苦しくなって、円満退社する社員を募集してたんだよ。それで、俺は形に残るものをつくる仕事がしたいって思ってたし、手を挙げたんだ。で、この会社に来たけど自分にはセンスないのわかってたから、とにかくがむしゃらにやるしかなくてよ。」
『嫉妬』『がむしゃら』二つの言葉が真海の心にすとん、と落ちてきた。
「・・・私も、あんたと同じなのかも。」
「え?」
「仕事に情熱を持ってがむしゃらになれる、自分にないもの持ってるあんたに嫉妬してた・・・眩しかった。だから悔しくて受け入れられなかったんだ。」
気持ちが滑り台を滑って口から出ていくように、するするとそのまま言葉になった。
「そう・・・なのか?」
悠馬は目を見開いて彼女を見つめる。
「うん、なんか今すごく納得出来た。モヤモヤしてたのがすっきり晴れた感じ。」
───そう、私も北岡みたいに熱く仕事をしたかったんだ。昔みたいに。だからこいつが疎ましくて、羨ましくて、いつも気になって・・・。
「・・・。」
「・・・。」
しばらく沈黙が流れる。
布団の中で胸を抑えてなんとか落ち着こうとする真海を悠馬はじっと見つめた。
「俺がお前にイラついてたのはだからかもしれない。せっかくセンスあるのにやる気ねえから・・・お前の才能に嫉妬してた。俺にはそんなもんねーからよ。」
そう言うと自分の両手に目を移した。
「才能なんてそんなんじゃ・・・。」
「あいつがお前の考えた商品のお陰で昇進できたんだろ?それが証拠だよ。」
「・・・。」
───そう、なの、かな・・・?
「・・・。」
───そうか。俺がただ単純にこいつのこと嫌いで関わりたくないってわけではなくて、わざわざつっかかっていってしまっていたのはそういうことだったんだな。
思考を巡らせる真海の顔を見ながら、悠馬は心がすっかり整理されたのを感じた。穏やかな表情になった彼に真海は問いかけた。
「・・・あんたはなんで、この仕事を?前の会社、大手じゃない。業種も全然違うし。」
「リストラだよ。」
「え!?」
「海外の大きな取引先が倒産したことで苦しくなって、円満退社する社員を募集してたんだよ。それで、俺は形に残るものをつくる仕事がしたいって思ってたし、手を挙げたんだ。で、この会社に来たけど自分にはセンスないのわかってたから、とにかくがむしゃらにやるしかなくてよ。」
『嫉妬』『がむしゃら』二つの言葉が真海の心にすとん、と落ちてきた。
「・・・私も、あんたと同じなのかも。」
「え?」
「仕事に情熱を持ってがむしゃらになれる、自分にないもの持ってるあんたに嫉妬してた・・・眩しかった。だから悔しくて受け入れられなかったんだ。」
気持ちが滑り台を滑って口から出ていくように、するするとそのまま言葉になった。
「そう・・・なのか?」
悠馬は目を見開いて彼女を見つめる。
「うん、なんか今すごく納得出来た。モヤモヤしてたのがすっきり晴れた感じ。」
───そう、私も北岡みたいに熱く仕事をしたかったんだ。昔みたいに。だからこいつが疎ましくて、羨ましくて、いつも気になって・・・。
「・・・。」
「・・・。」
しばらく沈黙が流れる。