年下皇帝の甘い誘惑
「そんな!カイの婚約者は、この私よ!」

「皇帝陛下は、涼花様にプロポーズをし、涼花様もそれを受け入れた。正式に、二人は婚約をしたのだ。」

「ああ……」

アイニ―さんも、床に倒れ込んでしまった。


「アイニー、この件は申し訳なく思う。でも、この気持ちに嘘はつけない。」

「カイ……」

私はアイニーさんの目の前に座った。

「アイニーさん、私精一杯、自分の役割を果たすわ。だから許して。」

「……分かったわ。」


そして立ち上がると、私はカイの側に行った。

「これから、どうぞ宜しく。」

「僕の方こそ。」

カイはそう言うと、私の手の甲にキスを落としてくれた。


異国に来たのは、ちょっとした偶然。

でもあなたと恋に落ちたのは、必然かもしれない。


日本から来た料理人と、一国の皇帝が結婚したのは、その半年後だった。

ー End -
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