君の笑顔
「すみませ〜ん!」

「はいは〜い!!」

エプロンをつけた綺麗な人。

アキのお母さん。

さすが、アキのお母さん。

めっちゃ綺麗。

「あらあら、由美ちゃんじゃないの!!アキから話聞いたわ…いろいろ大変だったわね…」

どうやら心配してくれていたようだ。

アキのお母さんが私のお母さんだったらなぁ…

それで、アキと私は双子で。


「今日、誕生日でしょ?おめでとう!!」


満面の笑みで祝ってくれた。

「ありがとうございます!あの〜、これ…いつもアキにはお世話になっていますので…ケーキです!!アキの手づくりだからすっごくおいしいですよ!」

ケーキの箱を手渡した。

「あらまぁ!!ありがとう!!本当は私がなにかプレゼントを用意しなきゃいけないのに…。あっ、これからもなんかあったらどんどんアキに頼ってちょうだい!私のところにもいつでもきてね」


嬉しそうにペコペコとお辞儀をしてくれた。

「なんかいつも私迷惑かけてばっかで…すみません…」

しばらくアキのお母さんと立ち話をした。

まるで、近所の奥さん同士のように。
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