キミと、光の彼方へ。
「砂良、おはよ」

「おはよ...ふわぁ...」

「どうしたの、砂良。大分眠そうだけど」

「オールしちゃったから眠くて眠くてしょーがないんだよぉ。ふわぁ...」

「砂良がオールとか珍しいね」

「ちょっとさぁ、NFSにハマっちゃってね。ライブ映像見てたんだよ」


砂良がバッグから出して来たのは、5人組の女性アイドルグループの写真集だった。

砂汐奈もこの人たちが好きで、情報番組の毎朝3分のコーナーだけは必ず見ている。


「NewFiveSters、めっちゃ可愛いんだよ。特にこの河北真凛ちゃん」

「あぁ、この子ね。確か海里もこの子がいいって言ってた」

「は?!アイツ、アイドル好きなの?!」

「う~ん、それはどうか分かんないけど、砂汐奈が庭で遊んでた時にたまたま通りかかったら質問攻めしちゃって、海里なりに随分考えてたみたいだった。だから、結構ホントにこの子みたいな子がタイプなのかもね」

「ふ~ん。そ。同担拒否だから、締め上げないとな」

「締め上げる、か......あはは......」


相変わらず言葉遣いは荒いし、豪快なところも変わらないのだけれど、まさかそんな砂良がアイドルに走るとは思わなかった。

そして、まさか宿敵海里と同じ人が好みなんてね。

不思議な縁みたいなのがきっとあるんだろう。

砂良に怒られるから言わなかったけれど内心はそう思っていた。


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