キミと、光の彼方へ。
「ヤッホー、珠汐奈!って、あれ?さゆちゃんも来たの?」

「えへへへ。来ちゃったぁ」

「皆ごめんね。砂汐奈が行きたいって聞かなかったから連れて来ちゃったんだけど、いいかな?」

「ほ~、これが桑嶋の噂の妹か」


彼がじろじろと覗きに来る。


「あっ!もしかしてお兄ちゃんが帆栄ぁ?」

「おっと!呼び捨てか。姉と違って随分フレンドリーなんだな。ってか、なんで俺の名前知ってんの?」

「だって、お姉ちゃんが~」


即座に砂汐奈の口を塞いだ。

ベラベラ話しすぎだ。


「うぉうぉうぉうぉうぉうぉ、うぉうぉうぉうぉうぉー」

「窒息しちゃうから離してあげてよ、珠汐奈」

「あっ...」


手を離すとわざとらしくぜーぜーしてきた砂汐奈。

ここで演技をかますとは、なかなかの度胸だと思う。


「初めまして、砂汐奈ちゃん。わたしは会沢美海っていいます。よろしくね」

「うわぁ。お姉ちゃんの髪の毛長くてキレイ!人魚姫みたい!」

「ふふっ。ありがとう」

「お姉ちゃん、泳げるの?」

「もっちろん。一緒に泳ぐ?」

「うんっ!」


早速会沢さんと仲良くなった砂汐奈は海の中へと消えていった。


< 217 / 300 >

この作品をシェア

pagetop