キミと、光の彼方へ。
「美海ちゃんもさゆちゃんもマジ可愛い。天使だわ~。うんうん、眼福」


砂良は、彼のカノジョが会沢さんだって知った時、ふ~んって感じだったのに、いつの間にか虜になり、美海ちゃんなんて呼んでしまうほどお気に入りになった。

結局は海里と女の子の好みがそっくりなのだけれど、気づかない方が幸せなら、私は黙っていようと思った。


「ねぇ、珠汐奈。アタシらもいこーよ!」

「ごめん。私パス」

「え~っ!浮き輪持ってきたよ!浮き輪アリなら大丈夫でしょ?」

「今日はほんとに大丈夫。さゆのこと、よろしくね」

「分かった。そこまで言うならしゃあない。アタシがさゆちゃん守るから、砂で戯れてな~」


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