キミと、光の彼方へ。
この島の伝説にある人魚姫は無事想い人と結ばれたことから、2人が歩いたとされる砂の道を歩いたカップルは結ばれると言われるようになり、観光客もこぞってくるようになったのだ。


「お姉ちゃん、ここ、すごいね!」


人魚姫に思いを馳せていると、砂汐奈が私の隣に並び、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべていた。

まさかとは思うけど、そういうことじゃないよね?


「お姉ちゃんさぁ、海里くんとお手々繋いで歩いたら~?お姉ちゃん、海里くんのこと好きでしょ~」

「ちょっと、砂汐奈!」


この発言にニタニタしているのは砂良だけだった。

前を行く2人と海里は反応に困っている。

これだから連れてきたくなかったんだ。

子供は自分の思っていることを全部口に出してしまうから恐ろしい。


「さゆちゃん、アタシらは先に行こうか」

「うんっ。おじゃまましました~」


"ま"が1回多い。

なんて突っ込んでる暇もなく、2人は島の高台を目指して走っていってしまった。

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