キミと、光の彼方へ。
「海里おはよう。今日も待たせてごめんっ!」

「別に気にしてない。それより、バッグ」

「あ、うん。よろしく」


私は教科書と弁当の重みでぐったりしているバッグを海里の自転車のかごに乗せた。

それが合図みたいに、海里は歩き出した。

私は2歩後ろを黙って着いていく。

昨日よりも眩しい朝日に目を細める。

それでも前を行く背中は変わらずに、私に歩く道を示してくれる。

私はそれを辿っていく。

心地よくて楽なこの関係。

縮まりそうで縮まらないキョリ。

触れようとしたら、泡のようにパッと弾けそうで、私は触れられずに今朝も過ごしてしまった。

海里の後ろを着いて歩く私には常に視線が集まる。

敵はかなり多い。

幼なじみだからってズルすぎるとか、金魚のふんみたいだとか、私を見ながら遠くでこそこそ話しているのを何回も聞いている。

それでも私は変わろうとしない。

変化を恐れて何も出来ない。

やっぱり私は、弱虫だ。

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