キミと、光の彼方へ。
希望
帰宅して昨日の残りのカレーを高速で温め、寝ぼけ眼の砂汐奈と瀬代さんと共に夕飯を食べ、お風呂を沸かしに行った時に気づいた。

首にかけていたはずのネックレスが失くなっていたのだ。

さっき手洗いに来たときは夕飯のことで頭がいっぱいで気が付かなかったんだ。

私はお風呂のボタンを押すや否や、玄関に向かった。


「珠汐奈、どうした?」

「砂浜にネックレス落として来たから、すぐに探しに行ってきます」

「でも、もう遅いし、明日にした方が...」

「大切なものだから明日なんて待てない!行ってきます!」


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