キミと、光の彼方へ。
私は全速力で海の側の国道を駆け抜けた。

やはり、暑い。

いくら風があるとはいえ、ちっとも汗を飛ばしてはくれない。

体温が急激に上がり、しかも夕飯を食べて来てしまったから、気持ちが悪くなる。

だけど、走った。

走って走って走った。

さっき海里に言われたばかりだもん、諦められるはずがない。

私は大事なものを守りたい。

失くしたくない。

あれは父と母と私を繋ぐ大事なものなんだ。

なにがなんでも見つける。

見つけてみせる。

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