キミと、光の彼方へ。
そして、もう1つは国語の教科委員で、砂良と一緒になった。


「珠汐奈、ちゃんと仕事してよ~」

「なんで砂良にそんな心配されなきゃならないの?」

「だって珠汐奈ぼけぼけしてるから」

「してない」

「いや、してるから。よろしく頼みますよ、珠汐奈さんっ!」


砂良にそう言われてお腹を肘で小突かれた。

砂良の必殺技を食らわされた後にお昼というのは、なかなか至難の技である。

鈍い痛みが走るお腹を押さえながら、私は砂良が陣取るベランダに移動した。

屋上で食べるのが夢だと砂良は言っていたのだけれど、ちょうど今補修工事中で立ち入り禁止になっている。

そこで、たまたま目についたのがベランダ。

春の潮風に吹かれながら、空のど真ん中で笑っている太陽を拝みながら食べるのは、なんだか贅沢な気がする。

太陽のパワーも頂きますっ!


「よく見えるわ、ここ。てか、男子たち、もう遊んでる。元気だなぁ」

「いつご飯食べてるんだろ」

「奴らはどうせ早弁でしょ?よく10分休憩で食べられるよねぇ。ホント尊敬するわ」

「ははは...」


私は水筒に入れてきたお手製の麦茶を一口飲み、それから弁当箱を開けた。

100円ショップで揃えたお弁当箱に保冷バッグ。

砂良の2段弁当が羨ましく思える。

でも、どうせそんなに食べられないから、いいや。

そういうことにしておこう。


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