星愛〜それでも僕は君が好き〜


ートントン…
何かを切っている音で俺は目を覚ました。
外を見ると暗い。
時計を見ると7時。
「あ、起きたの。」
料理をしていた一花は起き上がった俺を見て少し目を見開く。
「…爆睡してた」
「だろうね。揺すっても起きなかった。」
1度俺に向けた視線は再び手元に戻る。
「…ふふっ」
笑い声が聞こえた。
なんだろうと思って見に行くと一花は肩を震わせて爆笑していた。
「…どうしたの?」
「…どんだけ揺すっても起きなかったのに。
料理してたら起きてくるとか犬か猫かよって…」
…確かにそうだな…
起こしてくれてたことは全く知らない。
そのくらい爆睡してたんだな、俺…
「顔色だいぶ戻ったね」
野菜を炒めながら冷蔵庫の中からお茶を取り出して俺に放り投げる一花。
お茶は見事に俺の手の中へ。
…コントロール良すぎだろ…
「ありがと。」
「飲んでないんだから飲んどきな。」
「…うぃっす。」
俺の顔色と朝からの俺の様子を知っている一花の言うことは聞いておくべきだ。
「…ところでご飯食べれそう?」
「食欲はバリバリあります。」
食べれないわけが無い。
お腹が減りすぎて気持ち悪いくらいだ。
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