世界と世界の境界線上で
プロローグ
普通、人というのは他人よりも、自分の命だけが大切な人が多いのだろう。
それは、魔族達も同じなのだろうか。
例えば、今目の前にいる魔族は、仲間をおいて、逃げ出そうと考えている素振りを見せている。
例えば、俺が今闘っている魔族は、見方を身代わりにして、俺を倒そうとしている。
やっぱり、人間と魔族は同じ種族に値するのだろうか。
でも、俺達は違うといいたい。
人間でも、魔族でもない、俺達は違うといいたい。
人間を守り、人を襲う魔族を殺す俺達。
けれど、人間とは違い、異能力を持つ俺達は。
一体何者なのだろうか。
自分達でも分からない疑問は、俺達を造り上げた神様しか答えを知らない。
でも、これだけはわかる。

「俺達は、魔族と人の世界を分けなければならないんだ。」
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