冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
母が亡くなって数年しか経っていなかった俺にとって、それは衝撃的な言葉だった。
それからの七年間……俺にとっての澪との繋がりは、まるで親戚のようだと表すには隔たりがあり、しかし他人と呼ぶには鮮やかすぎた。
年を追うごとに、話を聞くごとに、彼女を庇護したいという意識が芽生える。
烏滸がましくも、己が従兄にでもなったような気持ちを抱き、純粋な慈愛を一途に傾けていたように思う。
そのうちに広海さんの昇進と本社異動が決まり、澪は東京の有名私立小学校を受験。広海さん家族は約十年ぶりに東京へ戻ってくることになった。
当時、俺は十四歳の中学生。
長期休暇の期間中も、冷えきった菊永家で顔色も変えずに過ごせるまでに成長していた。
それもすべて、鶴山さん夫妻が俺を愛してくれたおかげだ。
その年のクリスマス。櫻衣家で開かれるクリスマスパーティーに招待され、澪とその弟である湊征君と初対面する機会が訪れる。
兄弟がおらずひとりきりで育った俺は、少なからず兄弟に憧れを抱いていたので、彼らと会うのを心待ちにしていた。
それからの七年間……俺にとっての澪との繋がりは、まるで親戚のようだと表すには隔たりがあり、しかし他人と呼ぶには鮮やかすぎた。
年を追うごとに、話を聞くごとに、彼女を庇護したいという意識が芽生える。
烏滸がましくも、己が従兄にでもなったような気持ちを抱き、純粋な慈愛を一途に傾けていたように思う。
そのうちに広海さんの昇進と本社異動が決まり、澪は東京の有名私立小学校を受験。広海さん家族は約十年ぶりに東京へ戻ってくることになった。
当時、俺は十四歳の中学生。
長期休暇の期間中も、冷えきった菊永家で顔色も変えずに過ごせるまでに成長していた。
それもすべて、鶴山さん夫妻が俺を愛してくれたおかげだ。
その年のクリスマス。櫻衣家で開かれるクリスマスパーティーに招待され、澪とその弟である湊征君と初対面する機会が訪れる。
兄弟がおらずひとりきりで育った俺は、少なからず兄弟に憧れを抱いていたので、彼らと会うのを心待ちにしていた。