冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
夫婦愛を伴わせないという約束を勝手に破って、私が宗鷹さんを夫として愛してしまったことを、彼に伝えてもいいの……?
……このまま、私の淡い恋心が彼に伝わればいいのに。
激しいキスの最中、溢れ出しそうになる感情に涙が溢れそうになる。
潤んだ瞳で宗鷹さんを見つめると、彼は長い睫毛に彩られた二重瞼をこの上なく切なげに歪める。
そして抑えきれない激情に支配されたような苦しそうな表情で、性急に私を搔き抱いた。
◇
宗鷹さんが突然、甘く独占欲たっぷりに豹変したあの朝から一週間が経過した。
彼のは宣言通りに遠慮することをやめたらしく、スキンシップは毎日甘く深く過剰になるばかり。
けれども、まだ私は自分の恋心を打ち明けられずにいた。
だって、彼の真意がわからないのだ。
私が相続することになった祖父の遺産である櫻衣商事の十億円分の株式は、きちんと譲渡契約を行って名義変更を終えているし……。
他に彼が望むようなものは、なにも持っていない。
……このまま、私の淡い恋心が彼に伝わればいいのに。
激しいキスの最中、溢れ出しそうになる感情に涙が溢れそうになる。
潤んだ瞳で宗鷹さんを見つめると、彼は長い睫毛に彩られた二重瞼をこの上なく切なげに歪める。
そして抑えきれない激情に支配されたような苦しそうな表情で、性急に私を搔き抱いた。
◇
宗鷹さんが突然、甘く独占欲たっぷりに豹変したあの朝から一週間が経過した。
彼のは宣言通りに遠慮することをやめたらしく、スキンシップは毎日甘く深く過剰になるばかり。
けれども、まだ私は自分の恋心を打ち明けられずにいた。
だって、彼の真意がわからないのだ。
私が相続することになった祖父の遺産である櫻衣商事の十億円分の株式は、きちんと譲渡契約を行って名義変更を終えているし……。
他に彼が望むようなものは、なにも持っていない。