冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
「そうか。それなら目を瞑っていたって仕方ないだろう。寝室がどこにあるか覚えたのか? ほら、ちゃんと目を開けるんだ」
優しく命令され、私は唇をきゅっとつぐみながら、おそるおそる瞼を開く。
するとすでに、寝室の扉の前だった。
ええっ、もう寝室に着いちゃった。せっかく案内してもらったのに、部屋の場所を覚えられなかった……。
結局、借り物の彼のパーカーの下に隠している、素肌を晒した胸が気になって仕方がないだけの時間を過ごしてしまった。
今度は自分の足で歩いて簡単な地図でも書こう。一度方向感覚が正されたら、家の中で迷うこともないだろう。
とりあえず、今は下着をつけていないのが彼にバレなくて良かった。ミッションクリア、と私は人知れずほうっと安堵の息を吐く。
そんな私をよそに、彼は抱き上げた私の体を支えていた片方の腕を離し、寝室の扉を開いた。
「わわっ!」
突然、支えられる腕が減ったせいで、落ちる! と恐怖を感じた私は、咄嗟に彼の肩口のワイシャツに手を伸ばして、ぎゅうっとしがみつく。
「……おい、君まさか」
「ひゃ、ひゃい?」
優しく命令され、私は唇をきゅっとつぐみながら、おそるおそる瞼を開く。
するとすでに、寝室の扉の前だった。
ええっ、もう寝室に着いちゃった。せっかく案内してもらったのに、部屋の場所を覚えられなかった……。
結局、借り物の彼のパーカーの下に隠している、素肌を晒した胸が気になって仕方がないだけの時間を過ごしてしまった。
今度は自分の足で歩いて簡単な地図でも書こう。一度方向感覚が正されたら、家の中で迷うこともないだろう。
とりあえず、今は下着をつけていないのが彼にバレなくて良かった。ミッションクリア、と私は人知れずほうっと安堵の息を吐く。
そんな私をよそに、彼は抱き上げた私の体を支えていた片方の腕を離し、寝室の扉を開いた。
「わわっ!」
突然、支えられる腕が減ったせいで、落ちる! と恐怖を感じた私は、咄嗟に彼の肩口のワイシャツに手を伸ばして、ぎゅうっとしがみつく。
「……おい、君まさか」
「ひゃ、ひゃい?」