僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
 
 春輝くんの笑い声が、
 私達を取り巻いていたどす黒い空気を
 パステル色に変えていく。



 この状況が
 よくわからないけれど……


 とりあえず良かった。
 流血騒ぎは免れて。




 ひゃ!!



 やっと私の心の波が
 穏やかになったのに。


 いきなり私の心臓が飛び跳ねた。
 ドキリって。



 だって。

 雑誌のモデルでもおかしくないくらい
 綺麗な顔をしている総長さんが

 穏やかに微笑んで
 私を見つめてきたから。



「お前、名前は?」


「みゅうみゅうだよ」


「春輝に聞いてねえし」


「美羽……です……」


「美羽、悪かったな。
 俺の仲間が、お前のこと怖がらせて」



 え?


 総長さんが私に
 謝った??

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