僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
地面スレスレを
なんとか飛んでいるような
私の暗い声に
「そうだよね。
彼氏さん、悲しんじゃうもんね」
と、明るく答えてくれた春輝くん。
でも、次に私の耳に聞こえてきた声は
正反対の弱々しい声だった。
「でも、みゅうみゅう。
これだけは……約束して……」
約束?
「今日みたいに辛いことがあった日は、
誰かに甘えてね」
甘える?
「一人で辛いことを
抱え込むんじゃなくて。
彼氏さんでも、友達でも誰でもいいから
ちゃんと甘えて」
「……」
「甘える相手がいなかったら、
僕に会いに来て。
これからも毎朝、
言霊神社にいるから。僕は」