僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 珍しい。

 マー君が僕の前で、
 大好きなマネージャーのことを
 話しだすなんて。



「黒魔術習って。
 魔法陣の真ん中に、そいつを縛り付けて。
 異世界に葬って……」



「魔法界に来られても、
 マー君が困るでしょ?」



「そん時は、また別の世界に飛ばしてやる。
 そんな魔法自体、俺には使えねえけどな」



「重症だね。マー君も」



 確かに僕は
 みゅうみゅうの彼氏さんが
 この世から消えて欲しいなんて思ったことは、
 一度もないけれど。



 僕を励まそうと
 自分の心の傷を、あえてえぐるマー君が、
 痛々しくてたまらない。
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