僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「ねえ、マー君。
僕たちに
恋のお守りソングなんて歌う資格、
あるのかなぁ?」
「さあな。
でも俺には、
歌わないっていう選択肢はねえけど」
「マネージャーのため?」
「だってあいつ。
俺らと全国ツアー回ること、
すっげー楽しみにしてんじゃん」
「だね」
「マジで叶えてやりてぇな。
蓮見の夢」
僕が悲しみの泥沼から
這い上がれない時、限定で。
マー君は辛い恋の話を、僕にする。
叶わない恋だって
マー君は自分で分かっている。
でも
マネージャーへの想いは
絶対に消せないみたい。
むしろ膨れ上がっていく想いに
押しつぶされそうになっていて。
たまにマー君も弱音をこぼす。
同じような恋の病に侵された、
僕だけに。